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2007.01.23

ほんの一人遊び

小学4年生の時と思うが、書道塾からの帰りに、こんなことを考えたことをよく憶えている。
「人生というのは、芝居の舞台のようなものだ。私も芝居に出ている役者に違いない。しかし、役に夢中になるうちに、芝居であることを忘れてしまったのだろう」
今考えても、実に的を得た考えと思う。

アラン・ワッツの「タブーの書」という本があるが、これに面白い話があった。
一人で家族遊びのようなことを始めたとする。お父さん役、お母さん役、子供役、あるいは、祖父役、祖母役・・・。自分で話しかけ、自分で応える。我々は、この遊びに夢中になって、一人遊びであることを忘れ、何人も家族がいると思い込んでしまっているようなものだと。

他にも、洞察力鋭い思想家が、やや異なった表現ながら、同じような考えを述べているのを見たことがある。
(例えば、イツァク・ベントフ)

人生とは、やはり芝居のようなものなのだろう。そして、それはやはり一人芝居なのだ。
楽しい役をやっている者はほとんどいないと思う。もちろん、短期的には楽しい役の場合もあるが、芝居が終わるまで楽しさが継続する場合はほとんどない。
だが、実は楽しくする方法がないでもない。それは、決してモテモテの役になるとか、お金持ちになる役に芝居を変えることができるということではない。実際は可能かもしれないが、モテモテでお金持ちだが不幸な役になるだけである。
楽しくするやり方とはこうである。まず、人生は芝居と決まっている(キッパリ)。そこで、役者であると同時に観客になることだ。興味と関心を持って、芝居を見れば良い。
芝居はもはや自分に影響を与えない。その後、何が起こるかは実に楽しいのだが、それは、映画「2001年宇宙の旅」のラストと同じく、「素晴らしいことだ」としか言えない。

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