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2006.12.19

力なき正義は悪に劣る?

いつもは短時間で描けるラクガキしかしないが、私とて、時間をかければ少しは上手い絵が描ける・・・のではないかと思う(笑)。
しかし、プロの絵描きというものは、短時間で上手い絵を描くものであろう。
何ごともそうだが、プロというのは、高い品質を短時間で仕上げる者を言う(そして、「いつも」という要素が重要だ)。
私の専門のコンピュータソフト開発で、ビル・ゲイツが語ったこんな話がある。印刷された数万行におよぶプログラムコードがあったのだが、その概要を理解しないといけない時、2人のプログラマがそれぞれ次のように答えた。1人は「1週間ほどで読みます」で、もう1人は「今晩お借りしてよろしいですか?夕食の後にでも目を通します」である。能力の差とはこれほどのものであるというわけだ。
ビル・ゲイツはプログラマの能力は、純粋な知能指数だと言ったが、私の知る国際級の開発者もそう言っていたし、私も概ね賛成である(なら私はダメじゃん^^;)。
イラストレーターなら能力の判定も難しくないと思うが、芸術家となると作品の値段が判断基準であると信じるしかないように思う。もちろん、ゴッホのように在命中は1枚も売れず、死後にようやく認められる場合も少なくないようである。

人間の能力は、生まれついての頭の良さ、適正、熱意、誠実さ、経験などで決まると思う。頭脳に関しては、後天的にどれだけ発達させることが可能かは分からないが、有能な人間になるには、向いたこと(あるいは好きなこと)を熱意をもって真剣に取り組み、失敗と成功を重ねていくしかないように思う。
おかしな話だが、たとえ悪いことでも真剣に行えば得るものも多く、善いことを不真面目にやるよりマシという話もある。日本の宗教家で、有名であるがあまり悪評を聞かない教祖に白光真宏会の五井昌久さんという人がいたが、彼が著書で「小善人になるくらいなら大悪人になれ」と書かれていたのを思い出す。
子供向きのアニメ「ふたりはプリキュア」で、敵の女戦士ポイズニーが、プリキュアの2人に「力のない正義は悪に劣るのよ」と言ったのが面白いと思った。もっとも、私はこれをポイズニーが「所詮、悪とは劣るもの」と自分を蔑んだ苦悩の言葉と受け取ったのだが。
五井昌久さんといい、プリキュア制作者といい、もちろん悪を賞賛するわけではなく、小善人、小市民が一番悪いと言いたかったのだとは思う。力があってこその正義であると。本当に正しいといえる者は、真剣で有能でないといけないのである。

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Comments

話題とは違いますが、kayさんの大好きな学校の話です(^^;
http://blog.so-net.ne.jp/suzuisi/2006-12-06

岸田先生の『こどもとは何か』も引用されています。

Posted by: id | 2006.12.20 at 11:31 AM

idさん、まいどです。
鈴石先生って、エラいオッサンのような感じもしますが、よく分かりません。学校のことをこう書くということは、学校側の人間ではないのかな?
ただ、面白いブログですね。美術教育界の重鎮かなあ・・・
徐々に解明してみます^^;

Posted by: Kay | 2006.12.21 at 11:46 PM

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