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2006.11.16

幸運

「幸運」という言葉は誰しも好きであろう。
アマゾンで「幸運」で和書を検索すると610件もヒットし「幸運を引き寄せるスピリチュアルブック-“不思議な力を味方にする8つのステップ”」はじめ、人気霊能者の江原啓之氏の著書が上位を占める(いったい何冊書いてるんだ^^;)。
全体として、努力もなく、なにやら不思議なパワーの使い方の秘法を教えるようなもので、このようなものは何百年、何千年の大昔からあり、なぜか人気は衰えない。

「幸運を得たい」気持ちが強いと、「損をしたくない」という気持ちが大きくなる。一般人の多くにその傾向が大きいことは実感できることがある。
世の中のルールは、簡単に言うと、「後から来たら、後ろに並ぶしかない」というものである。
ところが、電車の入り口では、後から来たにも関わらず、あわよくば先に乗ろうと虎視眈々と狙う者が多い。いや、決して後ろに並ぼうなどと考えない人もかなり多い。ある時、たまたま私が一番前に並んでいたのだが、電車が到着すると、横に立っていた人が入り口にぴたっと張り付く。私の後ろに居た人が私を跳ね除け(笑)、その後ろに付く。「横に居た人が一番なんだから、まともに並んでいた私が2番になるのは当然」という論理であろう。私はどうなるのだ・・・(笑)。
で、並んでもいないのに一番に乗れたら「幸運」という訳であろう(笑)。

で、そんな時、私はどうするかというと、もちろん、後から乗る。
実をいうと、それこそ「幸運」を掴む本当のコツなのである。
「損をしたくない」と頑なに思っている間は絶対に幸運に恵まれない。よって、上記の書物を読んでいる者が、実際には最も不運なのである。
私は、根拠と統計万能主義のシステムエンジニアだが、このことに関しては、経験的・直感的に正しいとしか言えない(よって信じていただく必要もないが^^;)。

ダスキンの経営理念の中に「自分に対しては、損と得とあらば損の道をゆくこと」とあるが、なんとも素晴らしい言葉だ。私は以前、この言葉を職場の壁に貼っていたが、それを見て、何か意見を言った人の全てが「これはおかしい。得な道を選ぶのが当たり前だ」と言ったが、なるほど彼らは全員リストラされたなあ(笑)。対して私はなぜか倍の給料で他社に移ったが^^;
進んで損をする必要はないが、それこそ、電車を待っている時なら、割り込まれることを期待するくらいで良い。
思い出すのだが、幼稚園の時、幼稚園のイベント行事のお遊戯の会場披露が終わった後、先生からお菓子が配られた。みんなわれ先にと取りに行ったのだが、最後の一人の女の子の分がなぜか足りなかった。しかし、彼女は全く意に介しない雰囲気でいたが、やがて別の女の子が、自分のを半分受け取るよう言ってきて、その通りとした。感動的であった。
以下は妄言である。
お菓子が足りなくて受けとれなかった女の子は天使である。当時、私は人間と天使の区別が容易に付き、稀に人の中に天使が混じっていることを了解していた。彼女はお菓子が足りないことを知っていたので、他の子供たちにちゃんといきわたる様に、自分は取らなかったのである(天使だってお菓子は好きだ)。その天使に、自分のお菓子の半分を提供した女の子は普通の人間である。女の子が天使にお菓子を渡した時、私はめまいを感じた。数年後、夢で見たが、女の子が天使にお菓子を渡した時、周りの情景が一瞬で変わった。他の子供たちの動きが止まっている。外で飛んでいる蝶々も空中で止まっている。天使は、自分の姉の天使を呼んだ。よほど嬉しかったと見え、姉にその女の子の守護を頼んだのである。きっとその女の子は生涯、幸運であろう。

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