天使の出現
心理学で言う至高体験(絶頂体験とも訳される)と同じらしきことが芸術では大洋感情と呼ばれていると思う。そして、それと同じと思われるものは、文学では、決まった呼び方はないが、ドストエフスキー、イェイツ、エリオットなど最高クラスの作家の作品には必ず登場する。(夏目漱石が天賓と呼んだという話がある)
野口悠紀雄の名著「天使の出現」を読むと、「天使の出現」こそ、まさに至高体験、または、大洋感情であると思う。
岡本太郎さんの「爆発」も同じことを指したのではないかと思う。
(爆発の意味をロクに考えずに批判・揶揄する者は美術教育関係者にもいるようであるが)
「芸術の目的はエクスタシー」であるといったイェイツのエクスタシーも、同じことと思う。
至高体験は、極度の緊張の後の解放の瞬間に訪れることが多いらしい。
イェイツによると「人を憎むことをやめた時」に起こりやすい傾向があるという。
で、緊張と憎しみから解放されつつある少女の絵を描きました(?)。
絵をクリックすると、大きな絵がポップアップで出ます。
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