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2006.09.10

学校美術教育の評価の仕方

インターネット上でも、学校美術教育関係者自身が、美術教育について熱心に活動しておられるのを見ることができる。
しかし、それを見て、真に美術教育のためにやっているとは思えないものや、個人的思い込みで美術というものを勝手に歪めて欲しくないと思うことの方が私は多い。

ただ、このブログでの経験も含め、何事も批判には抵抗しか返ってこず、それはあまり有益ではない。
それよりも、正しく考える道筋を示すことができればと思う。

ところで、信用できないものの代表は何であろうか?
それが北朝鮮高官と言っても、ほぼ納得いただけると思う。
では、なぜ北朝鮮高官が信用できないのか?
意外にも、美術教育関係者を評価する鍵はそこにある。

北朝鮮高官の特徴は何であろうか?
それは、自画自賛である。
彼らに、
「あなた方の政策の間違いで、人民は飢え苦しんでいる」
と指摘すれば、彼らの答えは、
「お前の認識は間違っている。我々の政策は素晴らしく、人民は豊かで幸福である」
となるであろう。
また、
「あなた方には国際性がない」
と言えば、
「お前の認識は間違っている。我々に悪意を持つ国があるだけである」
となるであろう。

逆に、信用できるとまではいかないが、期待を持たせるものとは何であろうか?
今年散々な成績であった野球の読売巨人軍や、W杯で惨敗したサッカー日本代表あたりがそうではないだろうか?
もし、巨人軍首脳や監督あたりに
「あなた方の選手起用、戦略が間違っていたのではないか?」
と尋ねた時、
「お前の認識は間違っている。我々巨人軍の選手起用、戦略は間違いがない。我々は難しいゲームを沢山勝った」
と答えられたら、皆、巨人を見捨てるだろうが、そんな馬鹿な答えはおそらくないだろう。
もし、巨人軍首脳が真摯な反省の言葉を口にすれば、さらに信用は上がるし、実際にそうするだろう(昨年までは反省自体が高慢だったので信用されなかったが)。
比較の対象としてはおかしいが、この馬鹿な答をするのが北朝鮮高官であり、両者の信頼度に差がある理由である。
立場上言えないとは思うが、北朝鮮高官が「我々は間違っていた。反省せねばならない」と言ったら、我々だって北朝鮮に期待を持つはずだ(本当に言ったら銃殺ものだろうが)。

さて、学校美術教育関係者はどちらに入るであろうか?
私も全て見ているわけではないが、北朝鮮タイプが目立つ。
これまでの学校美術教育の成果が惨憺たるものであることは疑いようがない。学校美術教育は無い方が絶対に良い。
ほとんどの者が、ラクガキ一つしないほど、絵を描くことが疎遠であるというよりは、抵抗感を持っている。描くのは好きだが、美術の授業は苦痛という人も多いだろう。
それでも自分達の美術教育の必要性を訴えたり、関係者の活動を自画自賛するわけであるから北朝鮮と変わらない。
我々が学校美術教育に求めるのは反省であって期待ではない。
ただ、たった一人の美術教師であったが、私の意見に対し「きみの言い分は全く正しい。我々は反省する必要がある」と書いていた。私はここで、学校美術教育に期待を感じたが、それは他の美術教師やそのお仲間の自画自賛や私への難癖でかき消された。

いずれにしても、自画自賛や自己主張のみで、現実への反省がないものを信用できないのは当然である。このブログでコメントをして下さった美術教師や元美術教師の方々も残念ながらそうであった。
インターネット上のものが見やすいと思うが、学校美術教育を評価するときは、このように考えてはいかがかと思う。

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Comments

2回目の投稿をさせていただきます。

今回のブログを読ませていただき、真意が前回よりも理解できたような気がします。

「批判」はどの分野においてもあるものと、私は考えています。もちろん美術教育に対しても当然。そしてそれを見極め、真摯に受け止めていくことが美術教育界にとって大切なことです。

 前回にも意見しましたが、私たちの同胞が筆者の少年期に行った美術教育が(筆者の書くことがすべて真実なら)あるまじき行為であり、無用論を唱えてしまうのもしかたがないかと。

 ただ、希望もあります。ウエブ上で「批判」していただくのは、芸術を愛する心が強い方ではないかと察するからです。

 国公立の学校は、研究発表会がよく開かれ公開授業があります。一般の方でも入校できる機会がありますので、どうか見て下さい。そして、ウエブ上でぜひ感想を述べていただきたいと思います。
教育関係者以外の意見は、とても大切なものと考えております。

Posted by: 鈴木良子 | 2006.09.11 09:36 PM

では、学校美術関係者に猛省があることのみを希望します。

尚、鈴木さんは奇妙な誤解をしておられますが、1年間自習で終わった私の中学3年の美術の時間は、有益で楽しかったとは書きましたが、私の学校美術教育の評価とは何の関係もありません。

Posted by: Kay | 2006.09.12 09:54 PM

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