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2006.09.29

テレビCMと国民性

テレビCMは、その国の現状の一面を表していることはあると思う。
特に、批判されて放映中止になったものがあった時には、文化的・思想的なものが読み取れる可能性が高い。逆に、なんの抵抗もなく、すんなり受け入れられていれば、それが国民性や文化に合っているということである。

こんなCMを見たことがあると思う。マチスゲンS錠という飲み薬のCMと思う。
電車の中で、釣り手を持って立っている若い女性が顔に汗を浮かべてへたり込む。「鉄分不足ではありませんか?」という声が入る。
そして、宣伝の錠剤を呑んだと思われるその女性が、駅の改札を出たとたん、立ち止まってポーズをとり「イエイ!」(だったと思う)と言う。
たまたまこの女性の後から改札を出る人がいなかったが、なんとこの女性は、それを確認もせず立ち止まってポーズをとっているのであるから、およそ常識のないアホということになる。私は見てて不快になった。
そして、このようなアホは結構多い。
改札口のまん前に立って、おもむろにバッグから定期券カードを取り出したり、改札を出た直後の場所で、待っていた友人と大騒ぎを始めたりである。
別に駅でなくても、コンビニで支払いを終えた後、レジのまん前で財布をゆっくりしまったりはごく普通だが、1歩脇に寄れば、次の人の支払いが出来ることを考えない。極端な例では、普通のOLさんが、支払い直後、その場でゼリー状食品のキャップを開けて、食べ終わってから引き上げるということが、冗談でなくあるらしい。
周りの通行人を無視して、携帯電話の画面を見ながら歩いたり、電車の中で床に座るなども同じ感覚で見ることができるかもしれない。
これらについて、ある本で、彼らは自分を客観視する能力に欠けるという指摘があったが、私はそれは間違いと思う。そもそもが、マナーというものは自分を客観視することで行うものではない。マナーというのは、他人の存在を認識し、これを尊重し、配慮するというのが目的である。マナー知らずの人間というのは、他人に関心が無いのである。
何度も書いたが、他人やものごとへの関心を持たないのは学校に通うことで必然的にそうさせられるものである。よって、あのテレビCMも普通のものとして受け入れられているのかもしれない。

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