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2006.09.17

学校に美術教育をさせる恐ろしさ

学校の美術教育が情操教育になるなんてとんでもない。
そもそもが、学校では同じ年齢の子供を厳格にグループ分けするが、なぜそんなことをするか分かるだろうか?
「同じ年の子にすら、全員に勉強を理解させるのが難しいのに、いろんな年齢が混ざっていたら授業になるはずがない」
とでも言うのだろうか?
とんでもない。そうなれば、年上の子が年下の子に教師の百倍もの分かりやすさで教えるのである。

どこの世界で、同じ年齢でグループ分けすることがあるだろうか?
では学校でなぜこんなことをするかというと、生徒全員が同じときに同じように考えるよう習慣付けるという目的が、同じ年齢にグループ分けした方が圧倒的に効率的に行えるからだ。これは妄言でもなんでもなく、日本の義務教育はアメリカの義務教育のコピーであるが、アメリカの義務教育は経済的な理由のために中央政府や大企業が考案したものであり、無個性で管理しやすい人間の養成を目指していることを明白な証拠を示して説明しているアメリカの有名な教育者もいる。
実際、義務教育導入後、なんと識字率の低下が起こっているという調査結果があるが、自主的に考えない、管理者の指示を必要とする人間は確実に作られる。疑わずに指示された通り働き、自分や同僚を疑い、管理者を恐れ、独創的なことをしないので退屈なためひたすら新しいものを欲しがり消費する人間が、政府や大企業の望む形態での経済の活性化には必要である。

話を戻す。学校教育の目的が、同じように考える画一的な人間の養成であるのだから、数学のように正解は1つの世界であればまだ意味も見出せないこともないが(実際は見出せないのであるが)、個性や多様性を認めるべき美術教育を学校でやればどんなに悲惨なことになるかは誰にでも分かるはずだ。
実際、小学校低学年の教室の後ろの壁に、5月であれば、まるでコピーしたような個性のないこいのぼりの絵が貼られている。どんな絵が褒められるかは子供も知っており、教師の受けを気にしなければならないことはアメとムチでかなり初期に叩き込まれるので、それに従う。多くの場合は、その目的をうまく達成できる「絵の上手い子」の絵を真似るのである。
そのこいのぼりの絵を見て、教育委員会のセンセー方が「さすがに子供は個性があるなあ」とか言うのである(笑)。しかし、本当に個性を発揮した絵を描いたら、その子はかなり嫌な目に遭わされるはずである。

個性など持たない、自主的にものを考えない、管理者を必要とする人間の方が安全に生きられると思い込んでいるなら話は別であるが、学校に美術教育をやらせる恐ろしさは分かっていただけるのではと思う。

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