死を免れた体験の作用
あわや死に掛けたという体験を持つと豪胆になるとか、心が澄んでくるかというと、そんなことはないと思う。私は少なくとも数度、死んで当たり前の状況を切り抜けたことがある。
ただ、死なずに済んだのは幸運だと思うことには意義がある。マスローの「至高体験」とは、根本的には自分を幸運だと思うことであり、これによって人生が豊かになることは相当確かなものらしい。まあ、これに関して言えば、別に死を免れる幸運でなくても良いが、幸運の最たるものは、やはり死を逃れることと思う。
死を免れた体験はなくても、自分が幸運だった時のことを思い出すと良い。自然に至高体験に導かれるものらしい。至高体験は、芸術の世界で大洋感情と呼ばれるものと同じと思われるが、没我的で宇宙との一体感を感じるものである。岡本太郎の爆発も同じものと思う。
それは、生きる上での確実な力になると思う。
今日も絵を描きました。
私の好きな画家に栗原一郎さんがいます。そこで、栗原さんの裸婦画「よこたわる」を参考に描いていましたが、模写をすぐに諦め、全く自分の描き方で描きました。
絵をクリックすると、ポップアップで大きな絵が出ます。
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