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2006.08.06

伝説の力

伝説というものが青年に与える影響は大きいと、この数日、つくづく思わされた。

テレビで総合格闘技の大会であるHERO'Sを、桜庭選手が出るというので久々に見ていた。
そして、桜庭選手が格闘技を目指したきっかけがアニメの「タイガーマスク」であることが何度も紹介される。
では「タイガーマスク」が真面目に目標とすべきものかというと、それは絶対にない(笑)。梶原一騎氏原作のこのアニメは、一世を風靡した「巨人の星」同様、少しでも冷静に考えればなんとも馬鹿げたものである。
しかし、子供騙しと言えばそれまでだが、子供の心にパッション(熱情)を与え、それが強い力になることはある。
かつて「格闘王」と呼ばれ、いまだ心棒者の多い前田日明が格闘技を目指したきっかけは、1つが「紅三四郎」というアニメだ。これは、柔道家の父を倒した武道家を倒すため、世界中を探してあらゆる格闘家と戦う紅三四郎という少年(?)の物語で、毎回違う美少女が登場するという、タツノコプロには是非とも「マッハGo Go Go」のようにリニューアル作成をお願いしたいものだ(笑)。前田日明も、紅三四郎のカッコ良さと同時に、これらの美少女にモテる三四郎に憧れたに違いない(笑)。
そして、前田日明を本気にさせたのは、初代ウルトラマン最終回で、ウルトラマンがゼットンという怪獣に倒されたことだった。前田さんは泣きながら「俺が仇をとってやる」と誓ったらしい。冷静に考えるといくらおかしくても、それが前田日明に意欲や情熱を与えたことは間違いない。

池田満寿夫さんが高校生の時に憧れた画家がモディリアーニで、池田さんは、別にモディリアーニを知らなくても画家になったと言うが、それでもモディリアーニが池田さんに強いエネルギーをもたらしたのは確かなのだ。しかも、池田さんは、モディリアーニの作り話の三文小説で「燃えさせられた」のである。
横尾忠則さんも、少年の頃の憧れというものは大変に重要と言い、自分の芸術の起源がターザンや、中学生の頃に読んだ冒険小説であることを明かしている。

「レイアース」という、3話からなるアニメで、地球にただ3人残された女子中学生達は、異世界の魔法使い達から地球を守るため、魔神の力を使って戦うも、神に匹敵する力を持つ、敵の魔神に歯が立たない。しかし、ついに地球の守り神とも言える魔神レイアースが降臨し、これと合体して、敵のワイバームの魔神に挑む。その時、ヒロインの光が言った。「伝説の力」と。

子供の頃大切にしていた伝説を思い起こし、疑いのない情熱を傾けることが、魔法に匹敵する力を発揮する秘訣であることは間違いがない。
エンスージアズム(情熱)の重要さを語る者は掃いて捨てるほどいる。しかし、それは何の役にも立たない。私が書いた秘訣を加えなければ。

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