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2006.08.13

日本の人魚

小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」を読んだ。
酒井駒子さんが素晴らしいカラーの挿絵を描いている。いわさきちひろさんが絵を描いたものもあるはずだ。私は、いわさきさんのはまだ見ていないが、いずれ見たいと思う。いわさきさんでは、アンデルセンの方の人魚姫の絵本のいくつかの絵は最高に好きなものである。
さて、「赤い蝋燭と人魚」のお話だが、泣けるといえば泣けるのであるが、そんな言葉ではあまりにズレていると思う。
アンデルセンの人魚姫は、アンデルセン自身の投影であると言われる。では、小川未明さんのはというと、戦後の苦しい世の中で、多くの悲しいものを見た経験が現れているように思える。アンデルセンの人魚姫は、自分の意思で人間の世界に入ったが、小川未明の人魚は母親の意思で人間の世界に入ったのであり、自分の意思ではない。ここらあたりにも、2つのお話の違いはある。しかし、この2つの作品に優劣が付けられるはずもないと思う。

20060812

「赤い蝋燭と人魚」を読んで思わずラクガキしました。
絵をクリックすると大きな絵がポップアップで出ます。

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