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2006.07.25

スポ根が流行らなくなった訳

昔は、漫画やアニメ、ドラマで、スポ根ものや忍者ものが人気があったらしい。
スポ根や忍者ものの良いところは、「一人でも、努力・修行すれば凄い人間になれる」ことが分かることだと思う。
しかし、それが流行らなくなった。
それはまず、一人の人間が身体を鍛えたって、たかが知れている・・・という一面的には真理であることが認識されてきたことがある。それと、昔と比べ、スポーツで成功するにはお金がかかることが増えてきた。一人で腕立て伏せをして勝負に勝てる時代ではない。

しかし、圧倒的な理由は、自分が努力しなくても力が与えられるというものが主流になってきたことと思う。ただ、これは昔からある。
特にとりえのない少年が、偶然に選ばれて(拉致されて)サイボーグ手術を受け、仲間のサイボーグ達よりたまたま高性能であったためにサイボーグ達のリーダーになる「サイボーグ009」あたりが始まりと思う。
近年のものでも、「新世紀エヴァンゲリオン」で、世界最強のロボット「人型汎用決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」(ソラで書けた^^;)を操る碇シンジ君も、繊細な心は持つが、特に優秀な少年ではない。
また、セーラームーンは、前世が月のプリンセスであったという必然性はあるにせよ、平凡な女子中学生がしゃべるネコのルナにコンパクトをもらい、それを持って「ムーンプリズムパワー・メイクアップ」と叫べば変身し、ミラクルなパワーを使えるようになった。このパターンは、現在のセーラームーンと言って良いと思える「ふたりはプリキュア」も同じである。

しかし、偶然に力が与えられたかに見えて、必然を感じるものもある。
「ひみつのアッコちゃん」はコンパクトで変身するが、これも努力して得た力ではない。しかし、アッコは小さい頃から鏡が好きで、大事にしていた鏡があったが、それが壊れた時にはお墓まで作った。そしてある夜、アッコのもとに鏡の精からコンタクトがあり、「人に愛された鏡は星になり幸せになる。あなたの鏡も星になれた」ことを感謝して、アッコに魔法のコンパクトをプレゼントしたのだ。
※ちょっと違うかもしれない。尚、原作は全然違う設定だ。
従って、秘密のアッコちゃんを、単に変身願望の象徴とは考えたくない。彼女は自分で、それに値する資格を作ったことになる。
また、殺された東八郎という探偵が、その頭脳をスーパーロボットの電子頭脳に移し換えて復活した「エイトマン」も、東探偵が素晴らしい人間性の持ち主であったからこそ、谷博士はエイトマンに記憶を移したのだと思う。原作で、谷博士は「東探偵の素晴らしい頭脳を、電子パターンに変えてロボットに送るのだ」といった表現をしていた。しかし、1960年代も最初にこんなことを考えた原作者(平井和正氏)は素晴らしい。

これらのように、不意に力を与えられるとしても、それに相応しい人間であることが必要であるということをもっとアピールした作品が増えて欲しい。

余談だが、一番良くないと思うのはポケモンだ。
ゲームから始まったアニメなので仕方のない部分もあるが、ポケモンマスターという栄誉を得るために、自分で戦うのではなく、ポケモンに戦わせるのである。ポケモンは必死にトレーニングをして鍛えるが、ポケモン使いはそれも見てるだけ・・・^^;;
また、ポケモンの力を自分のために使い、それを自分の力のように示す態度は、まさにバイクや車の力を自分の力と勘違いする暴走族と同じでは?(笑)

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