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2006.06.27

決闘

日本史上最大の決闘といえば、宮本武蔵vs佐々木小次郎の「巌流島の決闘」であることに同意してくれる方は多いと思う。
ところが、「では、2番は?」となると答に困るのではないか?団体決戦ならいろいろあるが、1対1のガチンコマッチとなると、その時は盛り上がっても、武蔵vs小次郎に続くとなると何か色褪せる。
昭和29年の力道山vs木村政彦の試合は、「昭和の巌流島の決闘」と言われたが、なにやらいわく付きで、筋書きがあったという説もあるが、アクシデントがあったのは大体確実であったらしく、やはり取り上げるわけにはいかない(信憑性は無いかもしれないが、梶原一騎氏原作の漫画「空手バカ一代」では、試合は引き分けの約束があったが、木村が本気になったと勘違いし、恐怖した力道山が木村に本気で空手チェップで攻撃し、力を抜いていた木村はKOされたとある)。
ジャイアント馬場とアントニオ猪木が戦っていたら、ひょっとしたらと思うが、実現しなかった。

ところで、昭和38年のテレビアニメ「エイトマン」の中に「決闘」というお話がある。
スーパーロボットであるエイトマンは、アメリカ(アニメではアマルコ共和国)の軍事研究所で開発されたが、作ったのは谷という日本人科学者だ。谷は、エイトマンが殺人兵器になることを恐れ、完成したばかりのエイトマンを奪って日本に逃亡する。
谷はアメリカで結婚し、妻子がいたが、残された妻と息子は国家的犯罪者である夫・父のせいで苦しい立場となる。その中で、父を憎悪する谷の息子ケンは、生体実験に志願し、自らスーパーロボットとなり、エイトマン破壊を誓う。
エイトマンの顔は、ケンに似せてあり、そっくりである。谷にとっては2人とも息子である。エイトマンは戦いを避けるが、決闘に応じなければ幸子を殺すと脅され、ついに決闘の場に向かう。
戦えば両方が滅びると判断したエイトマンは、ケンを生かすため死ぬことを決意する。しかし、エイトマンが一方的に攻撃される中で、谷はエイトマンに戦うことを命じる。「お前はケンに勝てる」。実際、そうだった。谷には最初から勝負は見えていた。ケンを作ったゴール博士は、エイトマンのような電子頭脳を作ることができず、ケンの脳をスーパーロボットに移植した。頭に一撃を受けたケンは倒れる。
ここからのセリフは、日本文学でも屈指となる。
「赦してくれ、ケン。こうするしかなかった」
「僕もだよ、父さん。こうするしかなかったんだ。母さんは父さんを赦していたよ。だから僕は余計に父さんを赦せなかった」
このお話は、原作にはないのだが、原作者の平井和正氏自身が脚本を書いている。ところで、このDVDには、いろいろな製作エピソードが収められているが、平井和正氏の脚本はいつも長過ぎ、時間内に収めるためにスタッフは苦労したようだ。
平井和正氏は、まだまだ元気で新作にも意欲的であるらしいが、彼自身、戦後にはナイフの決闘を経験しているらしい。また、中学時代、学校に来なくなったクラスの女生徒が、毒々しい化粧をして米軍兵の腕にぶら下がっているのを見たと何かに書いていた。日本の従軍慰安婦の話はよく問題になるが、米軍用従軍慰安婦も確として存在したらしい。

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Comments

こんにちはあ
とくに つっこむ訳ではないのですが


平井和正

という単語に反応してみました。...デスハンター
デスノート世代なのですがマルミヤの..お茶漬けおせんべ大盛り指向なのです。きゃしゃーんもえばんげりおんも父子の決戦の土壌がここにあったのかあ。
と 共鳴(共感ではありません)。

賛否のある サブマリン漫画の変質の”オザワ”(文学の世界では著者は親愛を込めて呼び捨て)とともに
注目ですね

ブログ界でのアフィリ8を振り切りたい
加速線 ブログデザイン精進したいものです

Posted by: mei | 2006.06.29 12:20 PM

デスハンターは少し前に読みましたが、デスノートは何のことやら・・・。
マルミヤもちょっとピンときません。
オザワも何のことやら。
偉そうに書いてますが、エイトマンとかリアルで見てるわけでもありません。
全体的にレトロ志向ではあるのですが(笑)。

Posted by: Kay | 2006.06.29 10:01 PM

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