人間には2種類ある?
米国の往年の名テニスプレーヤーであるジミー・コナーズが言った言葉を思い出す。
「テニスプレーヤーには2種類しかいない。ウインブルドンのタイトルを持つ者と持たない者だ」
他のグランドスラムタイトルと較べても、ウインブルドンが特別なものであることを認める者も多いはずだ。
ところが、他のグランドスラム大会のタイトルは数多く獲得しているのに、ウインブルドンのタイトルだけ持たない「悲劇のプレーヤー」もいる。コナーズ自身、ウインブルドンで初優勝した時の決勝戦の相手イリー・ナスターゼがそうだ。なぜかウインブルドンでは良い成績を残せず、年齢も高くなってからやっとたどり着いた決勝戦の相手が若いコナーズで、そのパワフルなプレイに完敗する。
比較的最近では、チェコのイワン・レンドルを憶えている人も多いと思う。157週連続世界ランキング1位でありながら、ウインブルドンのタイトルだけは取れなかった。また準優勝の多い選手として有名で、悲劇のプレーヤーのイメージは一段と強い。
ところで、著名な心理学者エイブラハム・マスローは、傑出した人間とそうでない人間との違いはただ1つであると言った。それは「至高体験(Peek experience)を持つか持たないか」だ。しかし、コリン・ウィルソンは、至高体験は誰でも経験すると言った。ただ、それを憶えているかどうか、また、頻繁に起せるかどうかが問題であるらしい。
ウィルソンによると、至高体験とは、単に自分が幸運だと認識することであるらしい。
尚、芸術家が多く体験すると言われる大洋感情も、至高体験と同じと私は思う。
珍しく、モデルを見ながら絵を描きました。雑誌の表紙ですが。ただ、途中から想像の絵になりました。
クリックすると大きな絵が出ます。
« 光に触れる | Main | W杯日本チーム所見 »
The comments to this entry are closed.
Comments