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2006.05.02

頭の良さとは

「頭が良い」とはどういうことであろう?
一流大学に入るなどの学力は、頭の良さというよりは、合理的な努力の賜物と思う。そして、少なくとも半分以上は親の力だ。
IQ(知能指数)は頭の良さのある一面は表していると思うが、実用性を示すかどうか疑問だ。
アインシュタインは「想像力は知識より重要だ。知識は有限だが、想像力は無限だ」と言った。もちろん、知識は頭の良さは示さないが、ある程度の(まともな)知識がないと無限の想像力が出てくるはずはない。だが、自分の持っている知識を、問題解決のために組み合わせる能力は確かに頭の良さを示すと思う。
こう考えると、頭の良さとは、想像力と言っても悪くは無いが、連想力であると思う。

連想力が優れていると、何かの問題に直面した時、偶然に見たものや聞こえた言葉にヒントが閃き、問題解決に向けて進む。いや、偶然というよりは、ヒントになるものを頭脳の不可思議な機能が選別して「わざと見せたり、聞かせる」のだと思う。
それをやっているのが右脳であったり、生命エネルギーであるエスであると思う。
一頃流行ったセレンディピティ(幸運な偶然)の正体はこんなものではないだろうか?

逆に言えば、頭の良い人は「たとえ話」、すなわち「比喩」がうまい。
電圧をそのまま説明できなくても、水圧の話から類推させるという具合である。
歴史上でのたとえ話の達人はイエス・キリストである。アンチ・キリストのW.B.イェイツですら、イエスが身近なものごとを題材にたとえ話をする能力を高く買っていた。

そして、夜見る夢のことを考えると、人間は根本的に天才だと分かる。
(私は主に昼間に夢を見るが(笑))
フロイトが夢解釈の研究をしたのは有名で、現在は(昔も?)巷に怪しげな夢診断もあるが、精神分析学的には夢の解釈の有効性はある程度認められている。
しかし、ケーキを食べる夢がケーキを食べたい願望であるという分かりやすいものはともかく、非常に分かりにくい夢にも意味があることがある。
例えば、ある宗教の熱心な信者が、その宗教では飲酒が禁じられているのに、平気で酒を飲んで「たまにはいいじゃないか」という夢を見たりする。それは、自分ではいけないことだと思っている行為を実はやりたいと望んでいる隠された願望の存在を示している場合がある。
夢は、このように不可思議な歪曲を行うが、これは無意識で行われている。夢の歪曲が実に見事な場合が多いが、考えなくても見事な連想をする力を我々は持っているわけだ。

夢の解釈の話はともかく、本当に頭の良い人は実際に連想力が高いと思ったことはよくある。
最近私は、1960年代末に、「サンダーバード」のジェリー・アンダーソンが製作した「謎の円盤UFO」という、こちらは俳優を使った英国のTVドラマのDVDに夢中なのだが、英知に満ちた主人公は、数世紀進歩した宇宙人の作戦を粉砕するために、さかんに連想を行っていた。このあたりは偶然ではなく、ジェリー・アンダーソンの考え方でもあるような気がする。
連想力の基礎として知識は必要だが、それは暗記した知識ではなく、体験した生きた知識が必要だ。やはり人間には冒険が必要である。

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Comments

私の父はいつも、学校へ行ける頭の良さではなく、別の頭の良さを問題にします。
参考になりました。

Posted by: lemoco_layco | 2006.05.02 08:11 PM

良いお父様ですね。
とりあえず私は、親にすら「賢い」と言ってもらえたためしはありません^^;

Posted by: Kay | 2006.05.03 01:10 AM

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