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2006.05.27

永遠の少女

私は子供の頃から、死んだ少女のイメージに取り憑かれている。
原型は多分、聖ベルナデッタだ。彼女は、13歳の時、聖母マリアに逢ったと伝えられている。彼女は修道女になるが、1879年に35歳で亡くなった。
その30年後の1909年、宗教上の決まりで彼女の棺は開けられた。腐臭は全くなかった。彼女は亡くなった時のままの状態で、まるで生きているようであったという。今現在ですらそうで、彼女の遺体はフランスのブルゴーニュ地域ヌヴェールにあるヌヴェール修道院に行けば誰でも見ることができる(ただし、皮膚の変色があり、現在はロウのマスクをかけられているらしいが)。

いまや巨匠と言ってよろしいかと思うが、漫画家の萩尾望都さんが1971年に描いた短編に「みつくにの娘」というのがある。
山の中で祖母と2人で暮らすみやという名の15歳(かぞえ年なので、14歳と思える)の少女がいた。父(てて)なし子で、母親は死んでいた。時々そこを訪れる若いきちは、みやに好意を持っていた。きちはみやの祖母にみやを嫁に欲しいと告げるが、祖母が言うには、みやはこのみつくにの山の神にみそめられているからダメだという。しかし、祖母が死に、寂しさに怯えたみやはきちを追う。みやがきちに追いついた時、急につり橋が壊れ、二人は川に落ち、きちは無事だったがみやは死ぬ。きちは、みやの祖母の話は本当かもしれないと思い、みやを川に流す。
時が流れ、すっかり中年になったきちは山で吹雪に遭い、凍った淵に迷い込む。その淵の奥深くに以前と全く変わらぬみやの姿を見つけた。
この作品のイメージも、私の心に深く刻まれた。

そして、いつ、何で見たのかは憶えていないが、白土三平の忍者漫画で、忍者の少年が湖の底深く潜ると、そこに少女の遺体があった。少年は彼女が好きだったと言った。
湖の底は冷たく、少女の遺体は長くその姿を留めたのかもしれない。

そして絵画でいうなら、ポール・ドラローシュの「若き殉教者」だ。
白い衣装をまとい、両手を縛られた死んだ少女が川に浮かんでいる。あおむけの額の上には細いエンジェル・リングが描かれていたが、美しいリングだ。

死んだ少女の姿を鮮やかに描いたものや、その少女が永遠にその姿を留めるというテーマは昔からよくあるように思う。私がそれに取り憑かれたことにも、何らかの意味はあると思う。

20060527

で、上手くはないが、水の底に横たわる少女の絵を描く^^;
クリックすると大きな絵が・・・出ます(笑)。

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