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2006.05.08

必然のデアイ

私は最近、「心身医学の父」と呼ばれる、ゲオルグ・ゲロデックに傾倒している。グロデックは世紀の大天才で、今まではあまり注目されなかったが、今後は見直されてくるだろう。
グロデックの本を熱心に読むうちに、私も以下のことを信じるようになった。

美しい16歳の女子高生が木の下を歩いていた。
すると。小鳥の雛が、草の上で鳴いている。きっと、この木の上にある巣から落ちたのだ。
幸い、柔らかい草の上に落ちたせいかケガはなく、元気に泣いている。
運動神経ゼロの彼女ではあったが、一大決心をして、雛を連れて木に登り、巣に戻してやろうとした。
なんとか巣にたどり着き、雛を巣に戻した。
しかし、ほっとしたせいか、なんとバランスを失って彼女は木から落ちてしまう。
地上に激突したと思った瞬間、なぜかさほどの衝撃がなかった。なんと、下を歩いていた人の上に落下したらしい。甘いもの好きなのに細身の彼女ではあったが、仮にも人間が数メートル上から落下したのだ。
彼女が慌てて起き上がると、下敷きになった人も身体を起した。
「ごめんなさい!!」
若い男性だった。メガネをかけ、細身でたくましくは見えないが、これほどのことがあったにも関わらず、平和そうに笑っている。そして、彼女を見て、全く責める様子もなく、むしろハプニングを楽しんでいるような目をして、慈愛に満ちた声で言った。
「天使が落ちてきたのかと思いましたよ」
彼女はぽかんとした顔で彼を見つめた。
彼は、彼女の学校の25歳の新任教師だった。清純さに輝く彼女であったが、2人はすぐに同棲を始め、やがて結婚した。

これは、人間を生かしているエスの起させたことだ。
いったい、エスがどんな手を使ったのかは分からない。エスは神のようなものなので、アインシュタインが言ったように「老獪である」のだ。
木の上にいる彼女の無意識(これこそエスなのだが)が、歩いてくる彼を捉えていて、絶妙のタイミングで彼女を木から落としたのだ。
きっと、この道をこの時間に彼女が歩いていたのも、エスがやらせたことだろう。もし、雛が落ちていなければ、エスは別の手を考えたことだろう。
2人の結びつきは必然だった。
しかし、彼女が2人の子供を産み、下の女の子が3歳の時、エスは彼女を病気にして命を奪う。彼女の娘は特別な存在だったのだ。

なんのことはない。CLAMPさんの漫画・アニメ「カードキャプターさくら」の、さくらちゃんの両親の話である(笑)。
CLAMPさんも、似たようなことを考えていたかもしれない。
もちろん、エスはみなさんと共にあり、それなくして生きていることはできない。
誰に何が起こっても不思議ではない。ただ、エスがそう都合よく言うことを聞いてくれるわけではない。ただ、アインシュタインが言うように、「老獪だが悪意はない」のだ。

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Posted by: ぶろぐひろば | 2006.05.09 01:43 PM

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