大芸術家はこうして生まれる
人間はみな狂っているという。私も全く同感だ。狂っていない人間など見たことがない。
では、自分はどうかというと、もちろん自分のことなど分からないし、自分は正常だと思っているのは他の方と同様だ。
人間は狂っている中で、なんとか折り合いを付けて生きている。その方法は、1つの文化圏の中で、似た狂い方をすることだ。日本的狂気とか、米国的狂気とかがあるので、お互い相手が狂っていることは分かるが、同じ文化圏の同じ狂い方をする者達のことはそんなにひどいとは思わない。
さらに、地域独自の狂い方や、会社独自の狂い方(企業風土という)がある。会社に入って、その会社の狂い方に合わせないと「会社が自分に合ってない」と悩むことになる。それは違うのだ。「自分の狂い方が会社の狂い方に合ってない」のである。
芸術家は先端の狂気をまとわねばならない。そして、その狂気を文化が取り入れた時、その者は大芸術家となるであろう。
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