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2006.03.28

いったいどこが「能力開発」?

NLP(神経言語プログラミング)というものをご存知だろうか?
心理療法であり能力開発法であるのだが、1970年頃に、リチャード・パンドラーとジョン・グリンダーが開発したとされている。
1980年に新しいものが開発され、21世紀初頭にまた新しいものが出来たらしい。
早い話が、不治の病気が治ったり、誰でも天才に近付くというものであるらしい。

Web上にもNLPのサイトがあるが、個人的感想で申し訳ないが、あまりにも怪しい(笑)。
ジョン・トラボルタやトム・クルーズが信者であることで有名になった宗教団体サイエントロジーでは、ダイアネティックスという、史上最強らしい能力開発法(これも難病治療が可能とある)があるが、NLPはこれとは何ら関係はない。しかし、目的が同じなら交流がありそうなものだが、そんな話は聞いたことがない。

現在、アンソニー・ロビンスという能力開発分野のスーパースター(?)がいる。
クリントン元大統領やアンドレ・アガシ、故ダイアナ妃を指導したとあるが、ダイアナ妃って凄い能力の持ち主で有名だったのかな?(笑)
このアンソニー・ロビンズは、元々がNLP創始者リチャード・パンドラーの弟子で、極めて有能なNLPのコーチだったらしいが、現在はスピード・コーチングとかいうものをやっているらしい。
アンソニー・ロビンズはとにかく派手な男で、ピークパフォーマーとか呼ばれるようだが、ピッタリの表現と感心する。
今は知らないが、アンソニーは「火渡り男」として有名だった。火のついた墨の上を裸足で歩き、また、他の人にもやらせる。
ところがある時、NLPともスピード・コーチングとも何の関係もないTV番組で、ちびまるこちゃんの声優さんのたらこさんが、海外でこの火渡りをやらされていた。それぞれの手を二人の男の手とつなぎ、あの特徴的な声(ちびまるこちゃんそのもの)で掛け声を上げながら、ほとんど泣きそうな顔で無事渡り終える。なんのことはない。誰でもできるのである。
そして、なんとリチャード・パンドラーの本には、あえて名指しはしていなかったが「火渡りをパフォーマンスに利用している者がいるが、簡単にできることでありNLPとは関係ない」と書かれていた(笑)。

日本では、火渡りのような大掛かりな準備なくできるものとして、名刺による割り箸切りやスプーン曲げのパフォーマンスがよく用いられるように思う。
これらも誰でもできることである。わたしなど、割り箸が入っている薄い紙で割り箸4本同時切断を宴会芸にしていたが(笑)、宴会芸としてもアホらしいので今はやらない。スプーンは、よほど頑丈なものでない限り、女性でも力を入れれば十分曲げられる。

NLP自体は、初期のものはそれなりに良いものがあったような気もするが、もう関わろうとは思わない。
私の意見では、パフォーマンスで宣伝するような「能力開発」は全部怪しいと思った方が良い。
考えて見れば分かるが、何らかの技法で凄い能力が身に付いたりするだろうか?
能力というのは、価値あることを成し遂げるための力であり、目標を達成する中で自ら引き出すものであり、何をしたいか分からない人が他人の指導で能力を引き出すというのは、そもそもおかしいのである。
それを、火渡りや割り箸切りやスプーン曲げや、その他の馬鹿げたことが出来たことで能力が上がったなどと言うのなら、私には失笑ものに思えるのだが。

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