« 夢はなぜヘンか | Main | 天使と仙人の違い »

2006.02.09

人の闘い、狼の闘い

人間以外の動物(魚類、昆虫等も含む)は、食用にする時においてのみ異種族を殺す。同種族で戦うのは、オスがメスを取り合うとか、縄張り争いとか、グループのリーダー(ボス猿など)が、新しいリーダー候補に挑戦された時であるが、これらの戦いの場合は、力の差が確認できた時点で弱い方は降参のサインを出すが、そうすると強い方は相手を見逃し、致命傷を与えることは無い。
ところが、人間は動物を食用以外の目的で虐殺・乱獲し、人間どうしにおいても、降参した無抵抗な相手を殺す。

上記のことは偉い人がいろんなことを書いているので、余計なことは書かないが、これに関連してちょっと面白いことを思い出した。

不世出の空手家、ゴッド・ハンドこと大山増達氏(故人)の伝記漫画「空手バカ一代」の中の話である。
大山氏は、フランスでトラック運転手達に空手指導を始める。ある程度基礎訓練を行い、いよいよ組手(練習試合)に入った。大山氏は特にスジの良い男を選び、自ら模範試合をする。もちろん実力差は明らかで、大山氏の手加減したであろう攻撃を受け、男は「参った」をする。
ところが、大山氏は男にさらに攻撃を加えKOする。男の仲間達がざわめく。そして、「大山先生、彼は降参しました。それなのに攻撃するのはひどいのではないですか?」と抗議した。
しかし、大山氏は言う。「降参すればそれ以上攻撃されないというのはスポーツである。空手はスポーツではなく武道であり、本当の闘いである実戦に使うものである。彼は降参した後、もう安全とばかりに防御を解いた。しかし、実戦では、降参しても相手が攻撃をやめる保証はなく、さらにとどめをさして来る場合に備え、防御を解いてはならない」
(上記セリフは私もあまり憶えてはおらず、創作が入っているが、主旨は合っていると思う)
K-1で角田信朗氏が入場曲にした、原作者梶原一騎氏作詞のアニメ「空手バカ一代」主題歌にも「空手の道は人の道」とあるが、なるほど、サルや狼と違い、降参しても攻撃を続行する可能性のある人間相手の戦闘技術である空手に相応しい。

|

« 夢はなぜヘンか | Main | 天使と仙人の違い »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 人の闘い、狼の闘い:

« 夢はなぜヘンか | Main | 天使と仙人の違い »