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2006.02.26

未練がましい希望

欧米人には絶対と思われるイエス・キリストであるが、思想家と言って間違いのない優れた作家にはアンチ・キリストである者がいる。
私の知る範囲では、オスカー・ワイルド、ニーチェ、イェイツがそうである。
ただ、「ツァラトゥストラ」でニーチェはイエスを「高貴な魂の持ち主」と言い、イェイツもイエスの比喩を使った創造的な表現力は認めていたと思う。
新約聖書には、イエスの数々の奇跡や善行・・・らい病の治癒、盲目者の視力回復、処刑されかけた娼婦の救助、はては死人の蘇りがある。ワイルドは「善をなす魂」で、これらイエスに救われた人々がことごとに堕落し、不幸になる様を描いた。

イェイツは、有名な詩「再来」(「再臨」とも訳される)で、「2千年の眠りが悪夢をもたらした」と言う。
「2千年の眠り」とは、言うまでもなくキリスト教の歴史である。それが眠りであり、悪夢になったと言う。なんとも的確な表現である。
(イェイツは「20世紀最大の詩人」と言われ、ノーベル文学賞も受賞した)

心理学者の岸田秀さんは、イエスのような大嘘つきがいるから気をつけろと書いていたが、宗教をやる者は過激なので、私は彼の身を心配した。
私はイエスは妄想家だったと思う(身の保全になるかな?(笑))。
実際、キリスト教は素晴らしいから世界的に普及したわけではなく、支配者にとって都合が良いから利用されただけと思う。「聖書」はなんと「公認のオカルト本」なのだ。

仏教は、世界的規模ではローカルな宗教である。しかし、釈迦は真理を語ったと思う。
「真の自己とは?」「永遠の幸福とは?」「真理とは?」「希望とは?」
もし釈迦にこんな問いをしたら、即答で「そんなものは無い」と言われると思う。
「それでは不安です」と言ったら、おそらく「耐えろ」か「下らないことを言ってないで働け」と言われることであろう。
現在では、仏教をキリスト教的に語るヘンな人たちも多いが、これにも気をつけないといけない。

それでも希望が欲しいと言われるか?
実は私も未練がましく希望を求めている(笑)。ここらが、岸田秀さんや養老猛司さんに根本的に負けるところであろう(笑)。

20060225

せっかく描いたので絵も出しておきます(笑)。少女の顔を大きく描きました。クリックすると大きな絵が出ます。
原寸はさらにデカイのですが・・・^^;

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Comments

初めまして、十津川と申します。
キリスト教に関しては本当に昔から色々詐欺やらなんやらと言われていますよね。
歴史上最も多くの人を騙した詐欺師はイエスキリストだって言う人も居るくらいですし。

Posted by: 十津川 | 2006.02.28 02:10 AM

十津川さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
大統領の就任式やその他重要な儀式、それに裁判などで聖書に宣誓するアメリカって国はいったい・・・とか思います。
クリスチャンのご婦人が「宗教を持たないでどうやって子供に道徳を教えるんざます」って言ったとかいう話をよく聞きますが、「オカルトでどうやって道徳を教えるのでしょう」とも思います。

Posted by: Kay | 2006.02.28 06:32 AM

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