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2006.02.08

夢はなぜヘンか

「ヘンな夢を見た」
なんてことを言ったことは、誰しも一度はあると思う。しかし、本当は、この言葉自体がヘンである。
なぜなら、夢とはヘンなものであるのが当たり前だからだ。
ヘンでない夢などあり得ない。
いい年の大人が、夢の中で小学生になって小学校に通っても、本人も別におかしいと思わないし、安アパート住まいの人が夢の中で宮殿に住んでいたとしてもびっくりすることもない。UFOが普通に飛んでいても、ミキティーが彼女でも(どのミキティーだ?)夢の中では当たり前のことである。
こう言うと、「夢の中で世紀の大発明をしたり、素晴らしい小説のストーリーが与えられた例がある」と言う人がいるかもしれない。
神秘家の中には、これらの話を根拠に怪しげな教義を説く者もいる。
しかし、ケクレが夢の中でベンゼン環を考案したと言っても、夢の中で見たのはヘビが自分の尻尾をくわえてクルクル回るというものである。それがたまたまケクレに閃きを与えた可能性はあるが、大事な部分はあくまで目覚めた後に考えたのである。
もし、夢にそんな重大な意味があるなら、いつもケクレや湯川英樹やスティーブンソンでなく、もっと膨大な例がありそうなものである。

夢がなぜかくもヘンであるかというと、そこは自分一人の世界であり、孤立した自己中心の世界であることに関係があるという説がある。
面白い洞察である。人間は孤立し、自己中心主義に陥ると、夢の世界のような妄想にとりつかれるものだというのが納得できるからだ。
より多くの場所を訪れ、よりいろいろな多くの人と交流するほど、その人に合理性が高まるというのは、単に見識が広がるというだけではなく、そうすることで精神的に自己中心主義から離れざるをえない可能性が高いからであると思われる。
そういえば、妄想癖のある者は比較的世界が狭いといえるのではないだろうか?
そう考えると、ニートは確かに良い状況とはいえない。また、過保護や箱入り娘というのも問題があるかもしれない。逆に、ある程度頻繁な転職、それも構成員の性質の異なる、企業規模が違うとか、業種が違う職場への転職は実に望ましい。友人も少人数で固定せず、特に自己中心主義をやめざるをえないような優れた人から選ぶのが良いと思う。

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