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2006.02.17

何が彼女をそうさせたか?

「何が彼女をそうさせたか?」(別に彼でもいいのだが)といった問いがあり、いろんな人がいろんなことを言うことがある。
しかし、その答はどれも100パーセント間違いであると言って良い。
もちろん、まぐれ当たりはあるかもしれないが、「彼女」の動機の根源はまるで違う理由なので、単に当たっているように見えるだけである。

実は、他人の行動の動機を述べる時、誰もその(対象の)人の動機なんて本当は問題にしないのである。
例をあげる。
男性の上司が、いい年をして結婚しない部下のことを「あいつが結婚しないのは、面倒臭がりだからなんだ」と言う。なぜこの上司はこう言うかと言うと、「結婚しない大した理由なんて存在しない」と思っている、いや、思いたいからである。
(※ここで私は、この上司の行動の意味を予想しているが、本来はこれもハズレである。しかし、ここではあくまで例題として見て欲しい)
この上司は、結婚して良い思いをしておらず、心の奥では後悔している。しかし、結婚するのが当たり前であると思っているので、なんとか耐えているのである。ところが、もし結婚しないもっと正当で合理的、あるいは立派な理由が存在するなら、結婚して苦労している自分が惨めなのだ。
・・・とこれはまだ浅い読みであり、この論なら上司も納得する可能性がある。

では、次に、ハズレでない本当の理由を述べる。

その上司は、人間は結婚するのが当たり前という信念を持っているのである。実はそれは文化的な洗脳に過ぎないのだが、洗脳されている者にとっては真理である。そして、その上司はその他の文化的洗脳にもすっかり染まっている。
しかし、結婚しない正当な理由があれば、上司が信じている文化的洗脳が間違いということになる。それは、上司にとって絶対に認められないことなのだ。なぜなら、上司の自我の統一(アイデンティティ)を支えているのは実に文化的洗脳なのである。それが間違いとなると、上司の自我が崩れてしまうのである。
だから、大したものでない「結婚しない理由」をデッチあげたわけである。

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