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2006.01.16

「成功法則」が商売になる訳

日本でも米国でも「成功法則」の本は人気があるようだ。
「成功法則」とは、夢を実現するとかお金持ちになるためのノウハウ書で、誰にでも効果的というものである。
大雑把に言って、成功法則には以下のような2パターンがある(純粋な実務書や、それに近いものはとりあえず省く)。

(1)仕事の心構え、習慣を指導する実践系
(2)「イメージすれば叶う」という神秘系

実際には、この2つが入り混じったパターンも多く、いずれにせよ(2)の神秘傾向が強いものが人気がある。
昔から、「マーフィーの成功法則」や「成功哲学(ナポレオン・ヒル)」などが人気がある。最近では斉藤一人さんや神田昌典さんらの本や成功教材がすごい数であるし、田中孝顕さんの速聴教材の入門書も書店の広い一角を占めていたりする。
この他にもよく出ている本は沢山あると思う。

ただ、結論から言って、これらの本や教材のおかげで成功し、お金持ちになったという人はまずいないと思う。この件については、やはり成功法則書である「成功の扉」(マイク・ハーナッキー著)に、成功法則の本で成功した人はほぼ皆無であるという統計調査が書かれていた(そして、この本もその統計結果に従うことになったはずだ)。
私の確信するところでは、これらの本で成功するどころか、人生をみじめなものにする可能性の方が絶対高い。
しかし、これらの成功法則を信じる人がアホでは決してない。人間とは根本的に神秘的な成功法則を信じやすい性質があることは間違いなく、現在では認知心理学者の統計的証言も多く(もっとも、彼らの理論の方はいまひとつ納得いかないが)、精神分析学的にも説明がつくと思う。よって、成功法則は商売になるのである。

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