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2006.01.12

線画の良さとは

「池田満寿夫の人物デッサン(河出書房新社)」という素晴らしいテキストがある。
この中で、池田満寿夫さんは「石膏デッサンは弊害多し」と書いている。
その理由であるが、数行の短いものといったものではなく、また、深い意味が込められているように思うし、極めて重要なことが書かれていると思った。

20060112

デッサンといえば基本的に線画であるが、線画というものをよく考えると、石膏デッサンをやたらに採用するのはいかがなものであろうかという趣旨に思えた。
つまり、線画は絵画の原点のようなものであり、本来、その表現方法も目的も多様多彩なものである。確かに、覚え書き、習作、訓練としてのデッサンもあるいが、それ自体で作品であるデッサンもある。池田満寿夫さんは他の本でも度々、作品としてのデッサンに触れ、その中には極めて優れたものがあることを語っている。
壁画も線画であるが、本物以上のリアリティを表現したものもある。岡本太郎さんもよくそんなことを書かれていたように思う。
よって、線画の表現方法というものが一様であるはずがなく、こうでないといけないという描き方は絶対ないとする。

このテキストで池田満寿夫さんは自分で描いた多数のデッサンを披露し、さらにその制作過程を晒している。決してこういうふうにやれというのではなく、本来、見せるべきものでない(見せたくない)ものを見せるのは、これをヒントにして読者は自分の方法を見つけて欲しいとあった。
決して上手いデッサンではなかったと思うし、モデルを前に「どうしても似てこないので、似せようとするのをやめた」とか、なかなか親しみやすい。これを見て、「自分にもできるという自信や勇気を持っていただきたい」とある。
やはり池田満寿夫はホットなナイスガイと思った。
で、線画を描きましたが、ついでに簡易に色を塗ってみました。

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