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2005.11.22

分かりやすい絵と心の関係

子供の絵を見ると、顔や身体の特定の部分が奇妙に誇張されたようなものがある。画家の絵にも、あり得ないくらい首が長いとか、顔が長いものがある。画家の場合は意図的なのだと思うが、案外そうでもないのではと思うことがある。

人間の感覚なんてあてにならないと思った経験がある。
大手の企業に入社すると、やたら研修に行かされたりする。で、上司も参加するという珍しい研修があった。人間教育の研修で、講師の指示で、紙に1円玉の外周を描かされた。円だけなのだから、ほとんど同じものができあがるはずである。ところが、直系1ミリの円とか、逆に五百円硬貨以上の大きさの円を描く者も珍しくなかった。
講師の説明では、その大きさは1円の価値をどう感じているかを表しているという。お金の苦労を知らない新入社員はおしなべて小さく、貧しく育った年配の幹部は小さく描く傾向があったように思う。ところが、描いている本人は、まともな大きさの1円玉を描いているつもりなのだ。

絵には個人的な感じ方や、考え方の傾向などが驚くほど顕著に表れるように思う(手書き文字でもかなり表れると思うが)。ただ、それは変化する場合もあると思う。私など、数ヶ月前に自分で描いた絵を見てかなり驚くことがある。
そう考えると、真に高貴な精神を持つ者の絵にはそんなものが表れているのかもしれない。絵とそれを描く者の心の関係は思いの外大きいかもしれない。

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