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2005.11.07

美術教育への最大の貢献

現在の日本の美術教育に最大の貢献をした最近のヒーローは誰か?
それは横尾忠則さんであると思います。その理由を以下に示します。

なんでも、学校の美術の時間が削減されそうだということです。
それが良いか悪いかは、私にはあまり分かりませんが、もしそうなったとしても、それどころではないひどいことは、岡本太郎さんの「今日の芸術」が長く廃版になっていたことです。芸術の真の意味を、博識な歴史観と卓越した芸術観で誰にでも分かるように、自然な理を重んじて易しく語った日本にとって最も重要な本の1つが読めなくなっていたわけです。
美術界の権威や教育界にはなるほど都合が悪い本ではありますが、我々一般人が自分でこの本を見つけることは難しく、専門家が責任を持って普及させるべきであったと思うのですが。
1954年に出版されたこの本は今日でも決して古くはありません。いや、知らずに渡されると、現在書かれた本であると思ってしまうほどです。

横尾忠則さんは、岡本太郎さんが亡くなった時、この本をもう一度読みたくなったが、見つからなかったので、自分の本を出していた光文社にお願いして再版してもらったことを、新版の前書きで書かれています。
そして、横尾さんほどの方でなければ、このようなことは実現しなかったでしょうし、横尾さんが古い本を失くされていたことも含め、日本の美術教育にも美術界にも、そして私にもなんとも幸運だったわけです。

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