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2005.11.09

美術教育と右脳開発

絵を描くというのは右脳が司る能力であり、絵がうまく描けないのは右脳をうまく使うコツが分からないことによるらしい。
絵は右脳で描くものであるということを実感するには、夢中になって絵を描いてみることができれば良い。夢中になって絵を描いていると1時間や2時間、あるいは、それ以上の時間があっという間に過ぎていることに驚く。右脳には時間感覚が無いからである。

右脳はまた、ものごとを鳥瞰的(鳥が上空から見るように全体を広く)に見る能力にも関係し、その能力がないとあらゆることで「なぜお前はものごとの全体が見れないのだ」ということになり、仕事の効率が悪かったり、良いアイディアも出ないということになる。
もちろん、左脳を軽視して良いわけではない。いかに右脳が発達していても、優れた業績を上げるには意思の力や目標意識、そして論理性が必要であり、それには左脳を鍛え上げるしかない。

世界的に著名な美術教育家ベティ・エドワーズの「脳の右脳で描け」(エルテ出版)に、一流大学の博士課程を修了した優秀な若者に絵を描けせても、9歳か10歳の子供のような絵しか描けない場合が多いことを取り上げ、美術教育の問題点としていたが、このあたりは日本もアメリカも同様であるらしい。美術教育の軽視とは、右脳機能の軽視ともつながるかもしれない。現代の教育は試験で測りやすい左脳機能の向上に偏重し、結局はこのことが人間としての資質の向上を妨げている。
かくいう私も、1年半ほど絵を熱心に描くうち、以前は難しかったような仕事が大変に楽になってしまった。
ただ、美術教育は重要であるが、美術教育なら何でも良いわけではもちろんない。美術教育が間違っているから、多くの人が絵を描けないし、絵を描くことに強い苦手意識を持っているといえる。ベティ・エドワーズの研究成果は上記の本によって公開されてから20年以上経つが、日米の教育界がどれだけその成果を取り入れているだろうか。

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