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2005.11.11

絵を描くことの効用

子供の絵に家庭問題などが強く現れるものであることはよく知られている。
特に美術教育を受けていない子供でもそのようである。
つまり、絵は比較的簡単に自己を表現する優れた手段でもあるということである。
これを歌や楽器の演奏、あるいはダンスなどを使って子供の内面的なものを読み取ろうとしたら大変に難しいことになる。
さらに、積極的に絵で自己表現を行うことも、歌やダンスに比べて随分有利なものであると思う。そもそも、歌や楽器演奏やダンスはある程度の訓練を行わなければ個性を表現するのは難しい。さらに、歌や楽器演奏は周りを騒がせることになるし、踊りはある程度の場所を必要とする。では、文章、たとえば詩で表現するということはどうかというと、やはりややハードルが高いものと思う。
しかし、根本的に絵は幼児でも描ける。そして、自己を表現することの効用は大きい。自己の発見もあるし、カタルシスの効果がある場合もある。想像力、創造力を高めるし、右脳を訓練することにもなる。
私は1年半ほど前に絵を描きはじめたのだが、その当時の絵を見ると、人の顔も身体も信じられないくらいに歪んでいることに驚く。当時はそれをなかなかうまく描けたと思っていたのである。今でもそうだが、だいたい、描いてから数ヶ月もしたら、描いた時はまずまずと思ったその絵が救いがたいものに思えてくる。上達した楽しさと考えることも可能だが、絵を通して精神や感覚の歪みを矯正しているのだとも思われる。

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