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2005.11.14

絵画の役割

イラストレーションという言葉は、ラテン語の「輝かせるもの」「明るみに出す」という言葉が語源になっているらしいが、なかなか興味深い。小説の挿絵として小説を輝かせたり、広告として商品やサービス、あるいは企業を輝かせるのがその役割と思えば解りやすい。イルミネーションも同じ語源だそうだが、これも面白い。

では、芸術的な絵画の役割とはなんであろう?
池田満寿夫さんの「私のピカソ 私のゴッホ」で、池田さんは「本質において壁にかけて飾るもの」と書いておられたが、絵画とは日常に溶け込むものであるというような意味だったと思う。
かのゴッホも、自分の絵を家庭の壁に飾ってくれることを強く望んでいたらしい。だが、もしそうなら、ゴッホの願いは、彼が生きている間は全く叶わなかった。彼の絵はただの1枚も、彼の生存中には売れなかった。
もっとも、今でこそ、世界の至宝として美しさを認められているゴッホだが、岡本太郎さんによると、当時の人にとってゴッホは非常にいやったらしく、激しく訴えてくるものがあり、とてもではないが、のんびり見ていられるものではなかったという。池田満寿夫さんと岡本太郎さんの両方が正しいとすれば、ゴッホは時代に先んじ過ぎたということだろうか?

では、アニメや漫画の絵はどうであろう?素晴らしい腕前で描かれたこれらのポスターやカレンダーは芸術品ではないのだろうか?つまり、壁に飾って日常に溶け込まないのだろうか?
これらの絵は、地域性や流行色が強く、普遍性が少ないとはいえるかもしれない。絵画にだってやはり時代の流行というものがあり、それから外れると、芸術としての価値はどうか分からないが、やはり日常に馴染まないことはあるだろう。
ピカソの抽象画は何が描いてあるかは分からないが、時代や地域を超えた普遍性は高いものらしい。

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Tracked on 2005.11.14 at 08:25 PM

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