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2005.11.21

芸術家と成功

ゴッホは生存中、1枚も絵が売れなかったことをご存知の方も多いと思う。
ただ、当時は宣伝の方法も少なく、ましてや一般大衆向けに個人が宣伝する手段などなかったと思う。画商に売り込み、画商が気に入ってくれたら店に陳列してもらえる程度だったのではなかろうか?
セザンヌはサロンに応募したが、ことごとく落選し、コネでただ1度受かったことがあったらしい(ただし、合格させた知り合いはひどい目にあったらしい)。ただ、サロンの審査員は伝統的な絵画の権威であり、その筋の人たちに良いと思われなかっただけのことである。

もし、セザンヌやゴッホの時代にインターネットがあれば、もっと早く彼らの絵は人気を得たかもしれない。まあ、こんな仮定にあまり意味はないが・・・。

ところで、シャーリーンの「愛はかげろうのように」(I've Never Been To Me)という歌は、そのタイトルは知らなくても、メロディを聴けば知らない人は無いのではと思うほどの歴史的なヒット曲だが、1976年頃にそのレコード(当時はCDなんてものはなかった)が出た時は全く見向きもされず、売れ始めたのは1982年になってからだった。

成功するというのは、複雑な要因があるようである。巷には成功法則の本が溢れかえっているが、ほとんどの本が子供だましで失笑せざるをえないものばかりだ。しかし、そんな本で人生を棒に振る者も少なからずいる。成功する方法とは、一般の人が大喜びするような類のものでは決してないだろう。

ただ、時代が進むほどに良いものは認められやすくなっている。権威側も必死になって権益を守ろうとするだろうし、連中に迷惑をかけられる優れた才能の持ち主もいるだろう。
しかし、ゴッホの悲劇は繰り返したくないものである。

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