芸術家の条件
ZARDの「こんなにそばに居るのに」という歌の中で、「出会った頃のように熱く激しく」というフレーズが強く記憶に残っている。詩は坂井泉水さんが自分で書いているのだが、つまるところ、ZARDの全ての歌を貫くものがこれであるように思える。
「スタートレック」で、ミスタースポックが決闘に勝って欲しい女を手に入れたバルカン星人の男にこう言うのもよく憶えている。
「どんなに欲したものでも、手に入れてしまえばさほどでもなくなる」
およそ大人といえる年齢の人間であれば実感として感じることができるのではないだろうか?
寝ても醒めても夢に見ていたものを手に入れたのに、やがてそれは色あせてしまう。そんなものだと思う。そして、知らない間に人生さえ色褪せる。
しかし、「なぜそうなる」と問う者がどれだけいるだろう!?
実をいうと、そう問い続けた者が芸術家なのだと思う。
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