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2005.10.06

芸術とらくがき

横尾忠則は、「自分の芸術は天国の美を地上に伝えるため」と使命を語っている。また、芸術家には狂気が必要という。
池田満寿夫は、「自分の芸術は便所の落書きのようなもの」と言う。また、自分には狂気なんてないという。
そして、岡本太郎は、芸術は間違いなく呪術であるという。呪術的なメッセージがないといけないのだそうだ。
しかし、つまるところ、どれもよく分かる。便所の落書きにだって天国の美はあるだろうし、メッセージはあるだろう。
それに横尾忠則だって、芸術のモチーフは生活から離れたものではないと言うし、池田満寿夫も同様なことを書いている。岡本太郎の言う「描かねばならぬ衝動」だって、他人からみてご大層なものとは限らず、便所の落書きであっても良いわけである。
ところで、最近は便所の落書きの質が落ちているらしい。猥褻なものが多いのは昔と変わらないが、単純で露骨なものが増えているらしい。これは思考力の低下と考える学者もいるが私も同意見である。単純な言葉を羅列するだけのメールや、反応しているに過ぎないゲームのせいで思考中枢を完全に迂回する習慣ができ、考える力を失っているのである。

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