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2005.10.13

画家になるのに美大は必要か?

画家が美大や芸大を出ている必要があるだろうか?
岡本太郎は、今でいう東京芸大に入ったがすぐに退学。横尾忠則は武蔵野美術大学に入学を希望し受験のため上京したが、高齢の両親の負担を気遣い断念。池田満寿夫は東京芸大受験を3年連続失敗して断念した。
ピカソやシャガールは名門の美術学校に入っているが、まじめに学校に通ってはいないと思う。
竹久夢二は、すでに画家として有名になっていた時、本格的な絵の勉強がしたくて美術学校に入ろうとするが、当時巨匠と呼ばれた画家に、「きみの絵は美術学校でダメになる」と言われてやめている。

音楽演奏家なら超一流はほぼ間違いなく音大を出ているのだろうが、超一流の画家が必ずしも美大を出ているとは限らず、むしろ少ないかもしれない。
画家を音楽演奏家みたいなものと考えるなら、美大に行くのは自然だ。優秀な演奏家とはうまい演奏家のことであり、効果的な練習をすればするほど良いのである。うまい画家を目指すならやはり同様と思う。
しかし、「あの演奏家は下手だけど味がある」とは評価されないが、画家はうまくはなくても良い画家はいる。岡本太郎によると、セザンヌやゴッホは決してうまくはないし、ゴーギャンやアンリ・ルソーは、素人・日曜画家であり、子供の絵に等しいという。そこまでではなくても、うまさなら美大に行けばもっとうまいのがいくらでもいるのだと思う。
ピアニストのホロビッツが高齢になって初めて来日して演奏会を行った時、冷静に聴けばその演奏はやはりひどいものだったらしい。「もう10年早く聴きたかった」という意見が正直なところだろう。
ピカソは本当に恐ろしく上手かったが、わざと下手に描くと言ってたことがあるらしい。
大画家は音楽でいうと、むしろ作曲家に近いかもしれない。演奏は下手でも良い曲を作る作曲家はいるように思う。オーケストラの作曲となると、さすがに専門教育を受けていないと難しいような気がするが、優れた作曲家なら、譜面を読めないとかいろいろなタイプがいる。
また、本当の日曜音楽家が名曲を作ったこともある。あまり知られていないが、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」は素人作曲家が作ったものだ。クリエイティブなことなら、何かのきっかけで恐るべき能力を発揮することもあるのかもしれない。

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