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2005.10.14

シャロワ

シャロワと言われて、普通、すぐに分かるものだろうか?
現存し、現在も精力的に制作中とはいえ、70歳を過ぎ、数多くの作品が世界で流通している人気画家である。
シャロワの絵のほとんどが美少女画で、彼にしてみればフランスの誇るパリ・ジェンヌである。絵の雰囲気は、よりリアルに近いローランサンという印象を持った。ローランサンの描く少女は淡い色彩のせいで神秘的で美しいのだが、絵自体はかなり簡易化されている。
アイドルの写真やアニメの絵に「萌える」人がローランサンで萌えることはあまりないだろう。
しかし、アイドル写真やアニメ画が好きな人でも、シャロワなら気に入るかもしれない。私もアイドルやアニメは好きだが、シャロワは比較にならないほど好きだし美しいと思う。
しかし、もしかしたら、岡本太郎の言い方をすれば「きれいだけど美しいわけではない」ということかもしれない。私は、シャロワが、ピカソはともかく、ローランサンやモディリアーニ、あるいは、シャガールと同等な巨匠と呼ばれるのかどうかは知らない。
元々がイラストレーターで、それで写実に近い絵になったのかもしれないが、やはりイラストレータとして活躍し、それぞれ「19世紀最大」「20世紀最大」と賞賛されたドレやロックウェルが芸術家として語られないことがあるのと同じことはありうるように思う。
しかし、少なくとも普通の感覚をもった日本人なら、誰でも見とれるとは思う。
モデルの年齢は日本人的感覚ではかなり大人びて見えるが、実際は10代後半、あるいは前半かもしれない。白の軽やかな服を着ている場合が多く、下着姿も少なくはない。ヌードだってある。まさに美しいパリ・ジェンヌのイメージそのままである。露骨なセクシーさを描いたものは皆無であるが、非常にエロチックに感じる場合が多い。
シャロワの絵は日本でも入手しやすい。版画なら10万円以下で買えるものもある。しかし、画集がない。いや、英文のは2冊ほどあるのだが和訳されたものはない。英文のも一般販売はされていないのか、アマゾンなどの洋書コーナーで見つけることはできない。このあたりも知名度に影響しているかもしれない。

ベルナール・シャロワ公式サイト http://fsenn.free.fr/

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